伝統が息づく海の祭典「那覇ハーリー」

第50回 那覇ハーリー が、2024年 5月3日(金)~5日(日)、那覇港新港ふ頭にて開催しました。

中日の4日はハーリー一般体験乗や船海上保安庁巡視船の一般公開が行われておりました。

いよいよ最終日は強者(つわもの)が集う一般A部門とB部門、伝統行事である御願(うがん)バーリーと本バーリーが会場を沸かせます。

⁡そして忘れてはならない打ち上げ花火。3日間那覇の夜空を彩ります。

那覇ハーリーの歴史

那覇ハーリーは、沖縄に古くから伝わる「爬龍船(はりゅうせん)」の競漕を中心とした祭典であり、航海の安全と豊漁を祈願する地域文化の象徴です。琉球王国時代に中国から伝わったとされるこの行事は、那覇港を舞台に、毎年5月のゴールデンウィークに開催され、地域住民・企業・学生が一体となって伝統の継承に力を注いでいます。

この祭りの最大の見どころは、三艘の爬龍船が波を切り、力強く港内を駆け抜ける壮観な競漕。漕ぎ手の息の合った動き、船上から響く太鼓の音、そして観客の歓声が混ざり合い、海と人との一体感が生まれます。

ハーリーは、単なるイベントではなく、地域の心をひとつにする「儀式」であり、先人の願いや祈りが込められた神聖な文化でもあります。祭りの準備は数週間に及び、町内会や学校、企業が協力しながら伝統を守り続けています。とくに、子どもたちが参加する少年ハーリーは、次世代への文化継承の取り組みとして大切に育まれています。

伝統芸能やエイサー演舞、三線の音色が港に響く中、那覇ハーリーは“まち全体が海を敬い、共に生きる”という沖縄の精神性を今に伝えています。

この祭りを未来へとつなぐこと──それは、単なる観光の振興ではなく、地域文化の根を深く掘り起こし、誇りとして語り継いでいく営みです。

那覇ハーリーの歴史と琉球王朝との関わり

那覇ハーリーの起源は、琉球王国時代にまでさかのぼります。14世紀、中国との交流が深まるなかで伝えられた爬龍船競漕(はりゅうせん・ドラゴンボート)は、琉球の王府において国家的儀式として位置づけられました。航海の安全と豊漁を祈願するこの行事は、那覇港を中心に長年にわたり行われてきた神聖な祭典です。

当時の王府では、港町・久米村に暮らしていた「久米三十六姓」と呼ばれる中国系渡来人たちが中心となり、技術と文化を融合させて爬龍船を造り、祭事の中心を担いました。王府からの使者を迎える儀式や、海上の安全を祈る式典としてのハーリーは、国と民をつなぐ役割も果たしていたと言われています。

この伝統は、戦後復興期を経て地域の行事として再生され、現在の那覇ハーリーへと受け継がれています。爬龍船の美しい装飾や、太鼓と掛け声に合わせて力強く漕ぎ出す姿には、王府の祈りと地域の誇りが宿っています。

那覇ハーリーの見どころ"祭りの鼓動が響く瞬間”

那覇ハーリーの最大の見どころは、那覇・久米・泊の三艘による「本バーリー」。往復600メートルの海上を、漕ぎ手たちが一糸乱れぬ動きで駆け抜ける姿は、まさに伝統と誇りの結晶です。太鼓の音、掛け声、観客の歓声が重なり合い、港全体がひとつの鼓動となって響き渡ります。

この瞬間に宿るのは、600年の歴史を背負った地域の魂。海とともに生きてきた那覇の人々の祈りと情熱が、爬龍船の波しぶきに乗って未来へと漕ぎ出していきます。

沖縄へお越しの際は、是非一度、那覇のうねるような熱いエネルギーを那覇ハーリーで感じてみてください✨

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