「児童虐待防止に向けた取り組み」令和6年11月定例会

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児童虐待防止に向けた早期発見と対応強化について

金城なおこ

本市の相談件数の推移について、直近3年間の件数を伺います。

座安まりこ こどもみらい部長

本市の虐待関連の相談件数については、令和3年度1,025件、令和4年度1,142件、令和5年度980件となっております。

金城なおこ

虐待相談件数について、令和5年度相談件数が減少した件でありますが、児童虐待が潜在化するリスクを考えると、相談件数の減少が必ずしもポジティブな結果であるとは限らないと考えます。
本市としてどのように分析をされているのか教えてください。

那覇市では「こども家庭センターなは」を中心に、児童虐待の早期発見と対応に力を入れています。専用相談窓口(☎098-862-0593)を設け、平日の日中は電話や来室での相談を受け付け、夜間や休日には「おきなわ子ども虐待ホットライン」(☎098-886-2900)24時間対応。匿名相談も可能で、地域住民や関係機関と連携しながら、子どもの安全と心のケアを守る体制が整えられています。

座安まりこ こどもみらい部長

令和5年度の減少につきましては、相談件数に含まれている児童相談所からの移管件数が例年に比べ減少していることが主な要因として挙げられます。
他方、児童虐待への支援が必要として登録されている要保護児童数は令和4年度と比較して増加していることから、虐待が減っているという認識ではございません。

相談体制、関係機関の対応体制について現状

座安まりこ こどもみらい部長

相談体制は、専門職である保健師、社会福祉士、心理士を含め、正規職員、会計年度任用職員の計24人で、電話や来所、訪問による対応を行っております。
関係機関の対応体制は、要保護児童対策地域協議会の個別支援会議で、学校や医療機関、警察等の関係機関において課題の整理や支援方針、課題の共有、役割分担を行い、包括的な支援体制を構築しております。
その他、研修や意見交換などを通して子ども食堂やNPO等とも連携を深め、さらなるネットワークの構築も図っております。

金城なおこ

相談内容の傾向について、身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクトなど、それぞれの割合や特徴について、特に増加をしている相談内容や傾向について、背景にある要因をどのように認識をしているのか伺います。

座安まりこ こどもみらい部長

相談傾向につきましては、令和5年度に児童虐待として分類された件数480件のうち、身体的虐待が91件、19%、心理的虐待が206件、43%、性的虐待が12件、2%、ネグレクトが171件、36%となっております。
そのうち心理的虐待に占める面前DVの割合が高い傾向となっており、背景にある要因としては、他の虐待と同様に、貧困や経済的格差、社会からの孤立などにより、親がストレスや不安を一人で抱えてしまうことなどと考えております。

地域の目と学校の手が子どもを守る

地域住民との協働型見守り活動が重要な役割を果たしています。「地域で子どもを育てる」という意識を高めるための啓発活動が行われ、町内会や地域ボランティアが異変の早期発見と通報を促進しています。これにより、地域全体で子どもたちを見守る仕組みが強化されています。

また、学校にはスクールソーシャルワーカーが配置されており、家庭環境の問題に早期から関わる体制が整っています。子ども本人との信頼関係を構築し、SOSの早期発見を促進する役割を担っています。これらの取り組みを通じて、子どもたちが安心して成長できる環境づくりが進められています。

児童虐待防止推進キャンペーンの評価

金城なおこ

11月のオレンジリボン児童虐待防止推進キャンペーンを通じて、虐待相談など目に見える変化はあったか、月間中の啓発活動をどのように評価をしているのか、本市の見解を伺います。

座安まりこ こどもみらい部長

11月のオレンジリボン児童虐待防止推進キャンペーンの中の啓発活動につきましては、期間中、自治体や子ども食堂などへのチラシ・ポスターの配布やなは市民の友への広報を実施するとともに、今年度は新たに国際通りのデジタルサイネージを活用し、シンボルマークのオレンジリボンを掲げ、通りをオレンジ色にライトアップいたしました。
これらの啓発活動により相談につながった事例もあり、市民の皆様の児童虐待防止に対する関心と理解を高めることができたのではないかと一定の評価をしております。

直接子供たちにアプローチができる取組

金城なおこ

本市としても児童虐待等の支援の必要性について、特に声を上げられない子供たちへの網目の部分もしっかりと取り組んでいるかと思っております。
11月のオレンジリボン児童虐待防止推進キャンペーンの啓発活動についても、今年度から行っています国際通りのデジタルサイネージのライトアップは視覚的に効果も大きく、よい取組だと感じております。
他方で、ターゲット層である困難を抱える子供たちにどれだけリーチをしているのか不明な点もあるため、直接子供たちにアプローチができる取組も必要かと考えますが、本市の取組状況についてお伺いをいたします。

座安まりこ こどもみらい部長

子供たちに直接アプローチする取組の一つとして、今年度より子供自身が子どもの権利について学ぶCAP研修を実施しており、本人が自分の状況に気づくための取組を始めております。
さらに本研修では、先生や親など子供を見守る大人を対象としたワークショップも併せて実施しており、子供から相談があった際の対応方法等についても紹介しております。
今年度は市内小学校2か所及び生徒指導主事連絡協議会において実施が済んでおり、年明けに小学校1か所、中学校1か所での実施を予定しております。

子供権利条約について

子どもには、健やかに成長し、教育を受け、安全に暮らす権利があります。これらの権利は国際的な「子どもの権利条約」に基づき、日本でも尊重されています。

那覇市では、これらの権利を守るための取り組みを強化し、すべての子どもが平等にその権利を享受できる社会を目指しています。地域や学校、行政が一体となり、子どもたちの未来を支える環境づくりに努めています。

若者シェルターの設置について

金城なおこ

虐待により家庭に居場所がない子供や若者への支援が重要視されており、緊急時に対応できるこども若者シェルターの設置が社会的に注目をされております。民間団体や地域のリソースを活用した運営も含めて、本市におけるシェルターの必要性や設置について見解をお伺いいたします。

座安まりこ こどもみらい部長

こども若者シェルターにつきましては、本市が関わった児童の中にも、親とのいさかいや暴力などにより家庭に居場所がなく、深夜徘回や家出等を繰り返す場合もあり、安心して過ごせる居場所が必要な状況も確認しており、このような場合は一時保護の判断も含め、児童相談所や民間のこどもシェルターと連携しております。
また、今年度よりこども家庭庁にて、こども若者シェルター・相談支援事業が創設され、都道府県、指定都市、児童相談所設置市がシェルターを設置する際に一定額の補助がされることとなっておりますので、対象となる子供たちの実態把握やシェルターの機能・効果などを確認しながら、県へのシェルター設置依頼についても検討してまいります。

金城なおこ

こどもまんなか社会を目指す取組は、やはり子供たちの声を直接聞くためのアプローチは必要不可欠です。
本市では、令和6年度中のこどもまんなか社会の実現に向けて、8月に子供たちとの意見交換の場、こども会議を開催しておりましたが、その中でも子供たちから上がった意見に居場所についての声もあったのではないかと思います。
やはり家庭に居場所がない子供、若者の支援も含めて、子供の視点に立った多様な取組、特に虐待等困難な環境にある子供たちの体制の整備、強化は、本市において今後もますます必要になってくるかと考えます。
県に対して、こども若者シェルターの設置依頼、もちろん大切でありますが、本市でもシェルター機能を備えた施設の整備、体制強化をぜひ行っていただきたい、こちらも要望にとどめておきますが、よろしくお願いいたします。

【こども家庭庁】こども若者シェルター・相談支援事業

今年度よりこども家庭庁にて、こども若者シェルター・相談支援事業が創設され、都道府県、指定都市、児童相談所設置市がシェルターを設置する際に一定額の補助がされることとなっております。

2025年7月7日、ノボテル沖縄那覇では「子どもの居場所づくり」を支援するチャリティーイベントが開催されました。この取り組みは、ホテルのランチビュッフェで提供される「シェフ特製ビーフカレー」の価格を来場者自身が決めるというユニークな形式で、集まった約14万5000円が市内の子ども支援施設に全額寄付されました。

イベントでは、参加者が「少しでも貢献できたら」と語る様子や、子どもたちが「甘口!」と笑顔でカレーを味わう場面も見られ、地域の温かさが伝わってきました。総支配人の坂本さんも「未来を担う子どもたちのために、地域の力になりたい」と語り、ホテル業界からの社会貢献のあり方としても注目されました。

このような地域と民間の連携は、子どもたちの未来を支えるための重要な一歩であり、今後も多くの協力が期待されています。

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